Claudeの歴史を、Claude自身にまとめさせたらどうなるか。当社で試しました。Claude(クロード)は、米国のAnthropic(アンソロピック)が作っている、対話型のAIです。年表も、動画も、この記事の下書きも、Claudeが作りました。
まずは動画をご覧ください。約1分半で、音が出ます。前半の約1分が年表、後半は当社の紹介です。
先に要点を3つ挙げます。
- Claudeは、約3年半で「話し相手」から「仕事を任せる相手」に変わりました。
- 動画は、依頼から約1時間でできました。 人が出した指示は、短い言葉だけです。
- Claudeは、自分の最近の出来事を知りませんでした。 日付は、公式の発表で確かめています。
Claudeの歴史を3つの段階で見る
年表を作って気づいたことがあります。賢くなっただけではなく、できることの「種類」が変わってきました。

はじめは、質問に答える話し相手でした。次に、資料や画面を作り、外の道具とつながりました。いまは、長い仕事を任せる相手になっています。
Claudeの年表:2021年から2026年まで
日付は、米国での発表日です。Anthropicの公式の発表で確かめました。
2021〜2022年:はじまり
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2021年 | Anthropicが設立される。AIの安全性を研究する会社として始まる |
| 2022年12月 | 「Constitutional AI」の論文。AIに行動の原則を持たせて訓練する方法 |
Claudeが世に出る前の時期です。「まず安全性」という順番は、ここで決まっています。
2023年:Claudeの誕生
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 3月14日 | 最初のClaudeを発表。はじめは申し込み制 |
| 7月11日 | Claude 2。だれでも使えるサイトを、米国と英国で公開 |
| 11月21日 | Claude 2.1。一度に読める量が、本なら500ページを超える長さに |
国内の報道によると、日本で使えるようになったのは、この年の10月です。
2024年:飛躍の年
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 3月4日 | Claude 3。Haiku・Sonnet・Opusの3つのモデルに |
| 6月20日 | Claude 3.5 Sonnet。作ったものを横に表示する「Artifacts」も登場 |
| 10月22日 | Computer use(試験版)。画面を見て、パソコンを操作する |
| 11月25日 | MCP。AIと外の道具をつなぐ、共通の決まりを公開 |
速さ・賢さ・値段のちがう3つのモデルから選べるようになりました。MCPは、MCPとはの記事で説明しています。
2025年:エージェントへ
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2月24日 | Claude 3.7 Sonnet。じっくり考える機能と、Claude Code(試験版) |
| 5月22日 | Claude 4。Claude Codeが正式版に |
| 9月29日 | Claude Sonnet 4.5。長い作業を、自分で進めるモデルへ |
| 11月24日 | Claude Opus 4.5。最上位のモデルを新しく |
エージェントは、指示を受けて、自分で段取りを組んで作業を進めるAIのことです。Claude Codeは、その代表です。10月には、東京に拠点ができました。当社の使い方は、Claude Codeは非エンジニアでも使える?で紹介しています。
2026年:そして、いま
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2月5日 | Claude Opus 4.6。複数のAIがチームで動く機能(試験版) |
| 6月9日 | Claude Fable 5。Claude 5の世代が始まる |
| 7月24日 | Claude Opus 5。6月30日のSonnet 5に続く |
| 9月22日 | Claude Opus 5.5。9月28日にSonnet 5.5も登場 |
この記事を書いているのは、9月22日に出たClaude Opus 5.5です。
動画ができるまで:依頼から約1時間
人が出した最初の指示は、これだけです。
Claudeの歴史を
まとめて
リモーションで
かっこいい
スタイリッシュな
動画を作ってリモーション(Remotion)は、プログラムで動画を作る道具です。使い方は、Claude CodeでRemotionを動かすで紹介しています。

7分後に、1本目ができました。文字と線だけの、静かな年表です。人が「もっと躍動感を」と返すと、Claudeは立体の空間に作り直しました。そのあと、声、音楽、縦長の版が足されています。
音楽は、既存の曲を使っていません。Claudeが、音を合成して作りました。
AIにできなかったこともあります。耳で聞いて確かめることです。Claudeは、音の大きさを数字で測れます。しかし、声の読みまちがいや、曲の良し悪しは聞けません。通して見て、聞いて確かめるのは、人の役目でした。
調べて分かった:Claudeは自分の最近を知らない
年表づくりで、いちばん面白かった点です。

AIには、知識の締め切りがあります。ある時点までの文章で学習し、そのあとの出来事は知りません。公式の説明では、Claude Opus 5.5の知識は、2026年6月までです。
ところが、Opus 5.5が発表されたのは、9月22日です。つまりClaudeは、自分の発表日を知りませんでした。検索して、はじめて知りました。自分の誕生日を、書類で確かめるようなものです。
そこで、日付は次の手順で確かめました。
- 1本目の年表は、百科事典のサイトを見て作りました。 一部の日付は、Claudeの記憶だけで書かれていました。
- 記事にする前に、別のClaudeに調べ直させました。 渡したのは、出来事の名前だけです。日付は渡していません。答えを見せると、それに合わせてしまうおそれがあるからです。
- 2つの結果を、突き合わせました。 動画の日付は、すべて公式の発表と合っていました。
ただし、言い方を直した点が2つあります。
- 最初のClaudeは、だれでも使えたわけではありません。 2023年3月は申し込み制でした。だれでも使えるようになったのは、7月のClaude 2からです。
- Claude 3.5 Sonnetは、資料によって日付が1日ずれます。 公式ページの表示は6月21日、当時の報道は6月20日です。この記事では、6月20日としました。
別のClaudeに仕事を分ける仕組みは、サブエージェントの記事で説明しています。
仕事でAIに「まとめ」を頼むときのコツ
今回の経験は、ふだんの仕事にも当てはまります。
- 出どころを確かめさせます。 「公式の発表で確かめて」と、ひとこと添えます。
- 新しい話ほど、検索させます。 AIの知識には、締め切りがあります。最近の出来事は、記憶に頼らせません。
- 確かめ直すときは、答えを渡しません。 別のAIに、一から調べさせます。
- 分からないことは、「分からない」と書かせます。 推測で埋めた年表は、見た目だけ整います。
よくある質問
Claudeは、いつできましたか
最初のClaudeの発表は、2023年3月14日です。作っているAnthropicは、2021年に設立されました。
Claudeの最新のモデルは何ですか
2026年10月5日の時点で、新しいのはClaude Opus 5.5(9月22日)と、Claude Sonnet 5.5(9月28日)です。いちばん難しい仕事向けには、Claude Fable 5.1(9月1日)があります。
Claude Codeは、いつから使えますか
試験版が2025年2月、正式版が同じ年の5月です。
まとめ
Claudeは、約3年半で、質問に答えるAIから、仕事を任せるAIに変わりました。その歴史をClaude自身にまとめさせると、約1時間で動画になりました。一方で、Claudeは自分の最近の出来事を知りません。日付は、公式の発表で確かめる必要がありました。AIに任せる部分と、人が確かめる部分を分けることが、うまく使うコツです。
当社では、こうした使い分けも含めて、AIを業務に組み込む開発を行っています。詳しくはAIエージェント開発・AI受託開発をご覧ください。
この記事の作り方
この記事の下書きと、年表・図・動画は、AI(Claude Code)が作りました。日付は、Anthropicの公式の発表で確かめています。人は、内容の確認と公開の判断をしました。AIで書いた記事についての当社の考え方は、AIが書いた記事はGoogleに評価される?にまとめています。



