マウスがカクカクする。保存しようとしたら「容量が足りません」と出る。AIに仕事を任せはじめてから、パソコンが重くなったと感じる人は少なくありません。
この記事では、パソコンが重くなる2つの原因と、当社がAIに原因を調べさせて片づけた記録を紹介します。2026年10月時点の内容です。
先に要点を3つ挙げます。
- 重さの原因は、作業台と倉庫に分かれます。 作業台はメモリ、倉庫は空き容量です。直し方がちがいます。
- AIエージェントは、作業台も倉庫も多く使います。 会話や確認用の道具を、人の見ていない所で立ち上げるからです。
- 調べるのはAI、消すと決めるのは人です。 消してよいかの判断を、AIに任せきりにしません。
パソコンが重い原因:作業台と倉庫
パソコンを、事務所にたとえます。
作業台は、いま使っている書類を広げる机です。パソコンでは「メモリ」と呼びます。机が書類でいっぱいになると、パソコンは書類を床に下ろしては拾い直します。この出し入れで、動きがカクカクします。
倉庫は、書類をしまっておく棚です。パソコンでは「ストレージ」や「空き容量」と呼びます。棚が満杯になると、新しいファイルを保存できません。しかも、作業台からあふれた書類の置き場も倉庫なので、倉庫が詰まると作業台の詰まりもひどくなります。
AIエージェントは、仕事のたびに作業台に書類を広げ、作業の写しを倉庫に置いていきます。AIに任せる仕事が増えるほど、両方が早く埋まります。AIを並べて動かす使い方は、AIエージェントの活用事例でも紹介しています。
当社の実例:作業台が2倍以上あふれた日
当社のMacは、メモリが16GB(ギガバイト)です。2026年10月5日の夕方、マウスが止まりがちになり、AIに原因を調べさせました。

- 使っていた量は、パソコンにある量の2倍を超えていました。 1つの暴走ではなく、たくさんの小さな使用の積み重ねでした。
- AIまわりが約4割でした。 AIの会話そのものに加えて、AIが動作の確認のために立てた道具が、終わったあとも残っていました。
- ふだん使いのブラウザも約3割でした。 開きっぱなしのタブも、作業台を取ります。
倉庫も、同じように埋まっていました。9月24日に約4分の1あった空きが、1週間後には1%を下回りました。減った分の約7割は、AIが作った作業の写しの中にある、組み立ての途中のファイルでした。
AIには、まず次のような確認から始めさせます。どちらも中身を変えない、見るだけのコマンドです。
uptime
df -h /AIに調べさせて片づける手順

当社では、AIに頼むときに、消してよいものの決め方まで書きます。
重い原因を調べて。
消す前に候補を
一覧で見せて。
使用中のものは
候補から外して。AIが移すのは、ゴミ箱までです。ゴミ箱を空にするのは人がします。まちがえて移しても、戻せるようにするためです。
片づけでつまずいた、3つのこと
- 見かけの大きさに、だまされかけました。 あるブラウザの写しが、合計で百数十GBに見えていました。ところが中身はほぼ共有されていて、消しても空く量は、見かけの2%にも届きませんでした。いまは、消す前に「実際に空く量」を測らせています。
- 古い=使っていない、ではありませんでした。 止める候補に「1日以上前に始めた会話」を挙げたところ、約3分の2は、その日も使われていたか作業中でした。いまは、最後に動いた時刻を見てから候補にします。
- 片づけても、また埋まりました。 9月中旬から10月中旬までに、片づけを何度も行いました。原因は毎回、AIが作る作業の写しです。いまは、重い確認を同時に回さないことと、終わった道具を止めることを、AIへの決まりにしています。
よくある質問
メモリを増やせば解決しますか
作業台が広がるので、効きます。ただ、AIが道具を止め忘れる癖が残ると、広げた分もいずれ埋まります。増やす前に、何が場所を取っているかを一度測るのが先です。
AIに消す作業まで任せても大丈夫ですか
当社は任せていません。使用中の作業を消すと、その仕事が止まります。AIは候補を出してゴミ箱へ移すまで、空にする判断は人、と分けています。
まとめ
パソコンが重いときは、作業台(メモリ)と倉庫(空き容量)のどちらが詰まっているかを、まず分けます。AIエージェントは両方を多く使うので、原因を調べるのもAIに頼むと早く済みます。ただ、消すと決めるのは人です。AIのまちがいを防ぐ工夫は、AIのミスを防ぐにはでも紹介しています。
当社では、AIを業務に組み込むときの、こうした運用の決まりづくりも含めて支援しています。詳しくはAIエージェント開発・AI受託開発をご覧ください。
この記事の作り方
この記事の下書きと図は、AI(Claude Code)が作りました。割合は、当社のMacで測った記録から計算したものです。人は、内容の確認と公開の判断をしました。AIで書いた記事についての当社の考え方は、AIが書いた記事はGoogleに評価される?にまとめています。



