管理画面を開いて、数字を写して、また別の画面へ。こうした手作業を、AIに代わってもらえないか。そう考えたことのある方は多いと思います。
この記事では、Claude(クロード)のブラウザ操作の仕組みと、当社の約3週間の記録、任せるときの注意を紹介します。
先に要点を3つ挙げます。
- ブラウザ操作は、AIの「おつかい」です。 AIが画面を見て、押して、入力します。
- 当社では、会話の半分近くで使っていました。 いちばん多い行き先は、自社サイトの確認です。
- ハンコは、人が押します。 送信・購入・削除の前で、AIは止まります。
Claudeのブラウザ操作とは:AIのおつかい
たとえるなら、役所の窓口へ行ってもらう「おつかい」です。AIは、人と同じ画面を開き、書いてあることを読み、ボタンを押し、欄に入力します。
以前の記事で紹介したコネクタは、サービスの裏口を開ける「合鍵」でした。ただ、合鍵を作れないサービスもあります。古い社内システムや、取引先の専用ページなどです。おつかいなら、正面の窓口から入れます。人が画面でできることなら、AIにも届きます。
使い方は2つあります。1つは「Claude in Chrome」です。公式の説明では、Claudeがウェブサイトを読み、クリックし、移動できるようにする、Chromeの拡張機能です。有料のプランで使えます。あなたがふだんログインしている状態のまま動きます。もう1つは、Claudeのアプリに入っているブラウザです。こちらは、ふだんのChromeとは切りはなされています。
使い方:頼んで、見守る

頼み方は、ふつうの言葉です。
検索の管理画面を
開いてください。
先週の表示回数を
ページ別に読んで
表にまとめて。
送信や変更は
しないでください。AIの操作は、見えるウィンドウの中で進みます。途中で止めることも、代わって操作することもできます。
当社の実例:約3週間の記録から
当社の会話の記録を、約3週間ぶん調べました。

- 会話の半分近くで、ブラウザを動かしていました。 特別な道具ではなく、毎日の道具になっています。
- 動きの約半分は「見る・待つ」です。 押す・入力するは、約4分の1でした。約5回に1回は、画面が出るのを待つ動きです。人より速いとは言えません。
- 行き先の3分の1強は、自社サイトです。 直したページを開き、スマホの幅で崩れていないかを確かめています。くわしくはスマホでサイトが崩れる原因に書きました。
- 約3分の1は、管理画面や表計算です。 検索の管理画面で、新しい記事の登録を頼む。広告の管理画面で、設定を読む。記事の管理画面に、原稿を入れる。どれも、合鍵では足りなかった所です。
合鍵が使える所では、合鍵を使います。速くて、まちがいが少ないためです。おつかいに出すのは、合鍵が無い所だけにしています。
使ってわかった注意
- ログインの前で止まります。 公式の説明でも、ログイン画面や、ロボットでないことの確認に当たると、AIは止まって人に頼みます。当社でも、アプリのブラウザがログインしておらず、検索の登録だけが翌日に残ったことがあります。パスワードは、AIに打たせません。
- 同じパソコンを使うと、ぶつかります。 AIが貼り付けをしている最中に、人が別の文字をコピーして、中身が混ざったことがあります。AIが動いているあいだは、その画面にさわらない。これを決まりにしました。
- 画面に映ったものは、AIに渡ります。 公式は、AIが大事な情報だけをよけて見ることはできない、と書いています。銀行や健康の記録など、見せたくない画面では使わないことを勧めています。
もう1つ、公式が挙げる危険があります。ページに隠した文で、AIに悪い指示を出す手口です。公式は、対策を重ねたうえで、危険はゼロではないと書いています。当社では、ページに書かれた指示にはAIを従わせません。送信・公開・削除の前には、人に確かめさせます。備えはAIのミスを防ぐにはにもまとめました。
よくある質問
勝手に買い物や送信をされませんか
公式の説明では、買い物やお金のやりとり、アカウントの作成、完全な削除は、どの設定でも行いません。メールやページに書かれた指示にも従いません。当社ではこれに加えて、メールの送信や記事の公開の前に、人の了承をはさんでいます。
スマホや、ほかのブラウザでも使えますか
公式のヘルプでは、Claude in ChromeはChromeの拡張機能で、スマホには対応していません。対応は変わることがあるので、使う前に公式の案内をご確認ください。
まとめ
Claudeのブラウザ操作は、AIに画面のおつかいを頼む仕組みです。合鍵の無い管理画面にも届きますが、人より速くはなく、ログインの前では止まります。合鍵が先、おつかいは残りの所に。ハンコは人が押す。この2つを決めておくと、任せやすくなります。
当社では、どこを連携でつなぎ、どこを画面の操作に任せるかの整理から、AIを業務に組み込む開発を行っています。詳しくはAIエージェント開発・AI受託開発をご覧ください。
この記事の作り方
この記事の下書きと図は、AI(Claude Code)が作りました。割合は、当社の会話の記録を調べたものです。人は、内容の確認と公開の判断をしました。AIで書いた記事についての当社の考え方は、AIが書いた記事はGoogleに評価される?にまとめています。



